誤嚥性肺炎を防ぐために|港区の訪問歯科でできる嚥下リハビリの実際
こんにちは!
港区目黒区世田谷区を中心に訪問歯科をしております六本木ルアナ歯科の宮本 幸奈です。
誤嚥性肺炎とは?
高齢者の肺炎の多くは、食べ物や飲み物が誤って気管に入ってしまう「誤嚥(ごえん)」が原因です。
これを誤嚥性肺炎といい、繰り返すことで入院や体力低下、生活の質(QOL)の低下につながります。
特に在宅療養をしている方にとって、誤嚥性肺炎は命に関わる大きなリスクのひとつ。
だからこそ、早期に「嚥下機能の低下」に気づき、日常にリハビリを取り入れることが重要です。
訪問歯科で行う嚥下リハビリとは?
訪問歯科では、歯や入れ歯の治療だけでなく、「飲み込む力」を維持・改善するためのリハビリも行っています。
① 嚥下体操(口・舌・喉の筋トレ)
舌を前に突き出す、横に動かす 「ア・イ・ウ・エ・オ」と大きく発声する 首や肩をゆっくり回して飲み込み筋をほぐす
② パタカラ体操
「パ・タ・カ・ラ」と繰り返し発音することで、唇・舌・喉の協調運動を鍛えます。
短時間で効果的なリハビリとして、全国の高齢者施設でも広く実践されています。
③ 食事時の姿勢調整
背もたれを70〜80度に起こす 顎を軽く引いて飲み込む テーブルに手を置き、姿勢を安定させる
姿勢を整えるだけでも、誤嚥のリスクは大きく減ります。
④ 呼吸訓練・深呼吸の重要性
嚥下は「息を止めて飲み込む」動作と密接に関わっています。
呼吸が浅く、リズムが乱れていると誤嚥を起こしやすくなるため、呼吸訓練は欠かせません。
訪問歯科の嚥下リハビリでは、次のような呼吸トレーニングを取り入れています。
- ゆっくり大きく深呼吸(肺活量を高める)
- 息を吐ききってから飲み込む練習(呼吸と嚥下のタイミングを安定)
- ストローや風船を使った呼吸法(楽しみながら横隔膜を鍛える)
深呼吸は、誤嚥性肺炎の予防だけでなく、リラックス効果や体力回復にもつながる大切な習慣です。
訪問歯科だからできる専門的な支援
港区の訪問歯科では、ご自宅で次のような専門的ケアを受けられます。
- 嚥下内視鏡検査(VE)による正確な評価
- 医師と歯科衛生士チームによるリハビリ指導
- ご家族へのアドバイス(食事形態、トロミの付け方など)
- 定期的な口腔ケアで清潔を保ち、肺炎のリスクを軽減
ご家族ができるチェックポイント
次のようなサインが見られたら、嚥下機能の低下が進んでいる可能性があります。
- 食事中にむせることが増えた
- 食事や水分に時間がかかる
- 食べこぼしが多い
- 声がかすれるようになった
- 最近、体重が減ってきた
こうしたサインを感じたら、訪問歯科に相談してみましょう。
まとめ
誤嚥性肺炎は日頃からの予防が大切です。
嚥下リハビリに深呼吸や呼吸訓練を取り入れることで、誤嚥を防ぎ、ご本人の健康とご家族の安心につながります。
六本木ルアナ歯科 訪問部では、嚥下検査からリハビリまで一貫してサポート。
「ちょっと心配…」と思った段階でのご相談が、未来の健康を守る第一歩です。
参考:
[嚥下検査とは?港区の訪問歯科でできる誤嚥予防ケア](9月記事)
[オーラルフレイルとは?港区の訪問歯科で見逃さないサイン](次週公開予定)
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