入れ歯が合っていないというサイン― ご家族が気づいてあげられる小さな変化 ―

こんにちは。

東京港区で訪問歯科を行っている六本木ルアナ歯科院長の宮本 幸奈です。

入れ歯を作ったきり、歯医者に行っていないという方が多くいらっしゃいます。

「最近、食べる量が減った気がする」

「なんとなく元気がない」

それはもしかすると、

入れ歯が合っていないサインかもしれません。

訪問歯科の現場では、

“痛い”“合っていない”と言えずに我慢している方がとても多いのです。

今日は、ご家族が気づいてあげられるサインをお伝えします。


① 柔らかいものばかり選ぶ

以前は普通に食べていたお肉や野菜を避け、おかゆや麺類が中心になっていませんか?

噛みにくさは、まず食事内容に表れます。

「好みが変わったのかな?」と思ったら、一度注意してみてください。


② 食事の時間が極端に長い・短い

噛みにくいと、どうしても時間がかかります。

逆に、痛みを避けるためにほとんど噛まずに飲み込んでしまう方もいます。

どちらも、入れ歯の不具合の可能性があります。


③ 口数が減る

入れ歯が合っていないと、話すときにずれたり外れそうになったりします。

すると自然と会話を控えるようになります。

「最近あまりしゃべらなくなった」

それは気持ちの問題ではなく、口の問題かもしれません。


④ 口元を触る・外している時間が長い

無意識に頬を触ったり、

入れ歯を外している時間が長くなっていませんか?

違和感や痛みを感じている可能性があります。


⑤ 口をもごもご動かしている

食事中でもないのに、口を小さく動かしていることはありませんか?

これは、

・入れ歯の位置を無意識に合わせようとしている

・噛み合わせのずれを調整しようとしている

・粘膜に当たる部分を避けようとしている

といった場合に見られる行動です。

ご本人は「大丈夫」とおっしゃることが多いですが、

体は正直です。

入れ歯が合っていないと、常に違和感を抱えながら生活することになります。


⑥ 体重が減ってきた

食べにくさは、栄養不足につながります。

高齢の方にとって体重減少は大きなリスクです。

「最近少し痩せたかも」という変化も、

お口のサインであることがあります。


入れ歯は「作ったら終わり」ではありません

歯ぐきや骨は、年齢とともに変化します。

そのため、入れ歯は定期的な調整が必要です。

実際に訪問歯科では、

少し調整するだけで「食事が楽になった」「久しぶりに完食できた」と笑顔が戻ることも少なくありません。


口から食べることは、生きること

私は口腔外科で、食べられなくなることが心と体にどれほど影響するかを見てきました。

だからこそ、最期まで「食べられる口」を守りたいと考えています。

入れ歯の違和感は、我慢するものではありません。


もし、

・最近食事量が減った

・口をもごもご動かしている

・入れ歯を外している時間が長い

・元気がない

そんな変化があれば、早めにご相談ください。

入れ歯を整えることは、

その方の「生活」と「尊厳」を整えることにつながります。

口からはじまる、しあわせの循環を。

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