入れ歯が合わないまま放置するとどうなる?
こんにちは。六本木ルアナ歯科 訪問部の宮本幸奈です。
訪問歯科では「入れ歯が合わない」「痛くて使っていない」というご相談をよくいただきます。今回は、入れ歯を合わないまま放置したときに起こりやすいリスクと、訪問歯科でできるサポートについてご紹介します。
入れ歯が合わないとどうなる?
高齢者の方に多いお悩みとして、
- 入れ歯が痛くて外してしまう
- すぐ外れるので人前で話しにくい
- 食事のときに噛めない といったケースがあります。
「少しくらい合わなくても大丈夫」と思われがちですが、入れ歯が合わないまま使い続けるとさまざまな問題が起こります。
放置すると起きるリスク
① 炎症や傷を繰り返す
合わない入れ歯は歯ぐきに強い負担をかけ、口内炎や腫れ、出血の原因になります。
② 食事が取りにくく栄養不足に
噛みにくさから食事量が減り、栄養不良や体力低下につながることがあります。特に高齢者にとっては大きな健康リスクです。
③ 誤嚥のリスクが高まる
しっかり噛めないまま食べ物を飲み込もうとすると、むせやすくなり、誤嚥性肺炎の危険性が高まります。
④ 慢性刺激による口腔がんのリスク
合わない入れ歯を長期間使い続けると、粘膜に常に強い刺激が加わり、口腔がんのリスク因子となることが指摘されています。
特に歯ぐきや頬の粘膜に繰り返し傷や炎症が起きている場合、慢性刺激ががんの発生につながる可能性があります。
「入れ歯が当たって痛い」「傷がなかなか治らない」といった症状があるときは、早めに歯科でのチェックを受けることが大切です。
訪問歯科でできること
訪問歯科では、ご自宅にいながら以下のサポートが可能です。
- 義歯の調整:痛みやズレを減らし、噛みやすさを回復
- 新しい義歯の作製:今の口の状態に合わせて設計し直す
- 清掃方法の工夫:高齢者や麻痺のある方でも続けやすいケアを提案
まとめ
入れ歯が合わないまま放置すると、炎症や誤嚥リスクだけでなく、慢性的な刺激から口腔がんのリスクにつながる可能性もあります。
「食べにくそう」「外してばかりいる」など気づいたら、単なる不快感として放置せず、必ず調整や新しい義歯の作製を検討してください。
六本木ルアナ歯科 訪問部では、ご自宅で義歯の調整や新規作製も行い、食べる力を支えています。



