簡単にできる嚥下リハ|呼吸リハで「飲み込む力」を守る
こんにちは。六本木ルアナ歯科 院長の宮本幸奈(ユキ先生)です。
今回は、ご自宅で簡単に取り入れられる「呼吸リハ」をご紹介します。嚥下障害のある方や脳梗塞後の患者さんに役立つリハビリの第一歩です。
嚥下と呼吸の深い関係
「飲み込む」という動作は、呼吸の流れと密接に関わっています。
健康な人は 息を吸う → 飲み込む → 息を吐く というスムーズな流れで誤嚥を防いでいます。
ところが、嚥下障害があるとこのリズムが乱れ、食べ物や水分が気管に入りやすくなってしまいます。そこで、呼吸のトレーニングを行うことで嚥下機能をサポートできるのです。
ご家庭でできる呼吸リハの例
1. 腹式呼吸
- 背筋を伸ばして座る
- 鼻からゆっくり息を吸い、お腹をふくらませる
- 口をすぼめて細く長く息を吐く 👉 毎日5回程度でも継続が大切です
2. ブローイング(吹く運動)
- ストローでコップの水にブクブクと息を吹き込む
- 長く一定の呼気を出す練習になり、嚥下後の呼吸を安定させます
3. 発声リハ(パ・タ・カ・ラ体操)
- 「パ・タ・カ・ラ」と声を出して繰り返す
- 舌・唇・喉の動きを鍛え、飲み込みにも良い影響を与えます
4. うつ伏せドローイング(腹臥位呼吸)
- ベッドや床にタオルを敷き、うつ伏せに寝ます
- 鼻から息を吸い込んでお腹をふくらませる
- 息を止めたまま、お腹をぐっと引き込むように力を入れる
- その後、ゆっくりと息を吐き出す
ご家庭で行う際の注意点
- 無理のない範囲で、短時間から始める
- 体調がすぐれない日は休む
- 苦しさがあるときは無理せず中止する
六本木ルアナ歯科の嚥下サポート
六本木ルアナ歯科 訪問部では、
- 嚥下内視鏡検査(VE)による評価
- 個別に合わせた嚥下・呼吸リハの提案
- 多職種(医師・看護師・リハビリ職)との連携 を行いながら、ご自宅で安全に「食べる力」を支えています。

まとめ
嚥下障害のリハビリは難しそうに思われがちですが、実は「呼吸」を整えることから始められます。
日常に取り入れやすい呼吸リハを続けることで、誤嚥を防ぎ、安心して食べる生活につながります。



