患者さんと私たちの物語①
こんにちは。
六本木ルアナ歯科 院長の宮本幸奈です。
六本木ルアナ歯科訪問部では、患者さんお一人おひとりが抱えている背景や生活の工夫に寄り添うことを大切にしています。
今日は、ある女性の患者さんと私たちの出会いをご紹介します。
複数の訪問歯科を経験されたあと、ルアナに出会い、日々のケアや義歯に関する悩みを一緒に考えていくようになった方のお話です。
繰り返す炎症と合わない入れ歯

この患者さんは一人暮らしの女性。脳梗塞の後遺症で片側に麻痺があり、入れ歯の清掃やお口のケアにとても苦労されていました。
ところが、今までお願いしていた訪問歯科では、グラグラしている歯が残ったまま抜歯処置をしてもらえず、そのために義歯がきちんと合わず、口の中に炎症を繰り返す状態が続いていたのです。
さらに、右手に麻痺があり歯磨きや入れ歯の清掃ができていなかったようで、「しっかり磨いてください」「もっと頑張って」と言われ続けていたと言います。次第に「また叱られるのでは」と思うようになり、相談するのも億劫になってしまっていたそうです。
六本木ルアナ歯科との出会い
そんなときに私たちにご縁をいただきました。
「女性の先生や歯科衛生士のチームだから、ひとり暮らしの私でも安心して話せる」と感じてくださり、訪問診療を始めることになりました。
初回の診療では、まず入れ歯や歯肉炎の状態を確認、脳梗塞の後遺症の確認を行いました。訪問医の先生と連携をとりながら、血液サラサラの薬を飲んでいる状態で炎症の原因になっていたグラグラの歯を抜歯。ようやく義歯を安定させる土台が整い、長く悩まれていた痛みから解放されました。
「できない」を責めない診療スタイル
患者さんが特に喜んでくださったのは、「できないことを責めるのではなく、どうすればできるかを一緒に考えてくれた」という点でした。
片麻痺があるため、どうしても入れ歯を外して磨くのが難しい。これまでの先生は「ちゃんとやってください」と言うだけで、患者さんにとっては無理を強いられているように感じていたのです。
当院の歯科衛生士の提案で「入れ歯を固定して洗う方法」「麻痺のない側の片手を使って短時間で効率的に磨ける工夫」を一緒に考え、少しずつ「できること」を増やしていきました。
その姿勢に安心していただき、「やっと本音で相談できる訪問歯科に出会えた」とお話しくださいました。
まとめ
訪問歯科を選ぶ理由は人それぞれですが、この患者さんのように「治療の必要性にきちんと応えてくれる」「寄り添って工夫を一緒に考えてくれる」ことは、多くの方にとって大切なポイントなのだと改めて感じます。
六本木ルアナ歯科 訪問部では、女性チームならではの安心感と、外科処置まで対応できる専門性を活かし、患者さん一人ひとりの生活に寄り添ったサポートを続けています。
「今の訪問歯科ではなかなか相談しにくい」「同じトラブルを繰り返している」…そんなお悩みがある方は、どうぞお気軽にご相談ください。



